【ビッグコミック連載「海の聲をきく」最終話 心のままに耳を傾けながら】
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そして今号50回をもちまして、連載「海の聲をきく」が最終話となりました。
思えば3年前、キヤノンギャラリー銀座でThe Coral Triangleの写真展を開催中、
ビッグコミック誌の編集者の方にお立ち寄り頂き、
「写真から声が聞こえてくるみたいですね!」と、非常に有難い感想を頂きました。
後日、「ぜひビッグコミックで連載を考えたい」という連絡を もらったという流れです。
これまで写真集も刊行させてもらってきたので、
小学館という会社にはよく通っていたものでしたが、
まさかまさか自分の連載が漫画誌で掲載されるとは思っておらず。
しかもその媒体が、幼少の頃から実家の片隅にあったビッグコミックということに
密かな興奮を覚えたのは間違いありません。
文章を書くことに関しては、前々からライティングの仕事も多かったので、
元々アレルギーはありませんでした。
連載の内容に関しても基本的なNGは無いものの、
「コミック誌であること」ということは大前提としてあります。
海の生き物のことを科学的に解説するよりも、
彼らの暮らしや面白さ、これまで僕が見てきた世界の楽しい話などを中心に、
可能であれば時事・季節と絡めながら楽しく綴らせてもらいました。
堅苦しく無い、リラックスしてもらえる連載として「海の聲をきく」がはじまりました。
連載を開始するにあたり、
「連載が終わる頃にはぜひ写真集としての出版を検討してもらいたい」
僕からの要望はそれだけでした。
毎月2話の締め切り感の具合がわからず、最初のうちは少々戸惑うこともありました。
実はネタ出しから、かなり頭を使います。
言いたいこと、伝えたいことは溢れるほどあるので、ついつい文章も長くなりがち。
それを編集者の力を借りながら、上手くまとめる工夫をし、
言葉のチョイス、並べ方を今一度、二度三度と工夫しながら、
徐々に仕事に慣れていき、10回、20回とページを重ねる喜びを噛み締めることができました。
友人たちも毎号楽しみに購読してくれている様子をSNSなどを介し、
知らせてくれるのが本当に有難く嬉しかったな。
代官山ALでの写真展には、ダイバーの方々だけではなく、
ビッグコミックの長年の愛読者だというご年配の方々にも、沢山お越し頂きました。
「自分では海の中を見たことがないけど、毎回本当に楽しく読ませて頂いています!」と。
もう、こんなに嬉しいことはありません。
そして遂に出来上がった写真集「海の聲をきく」は、
もう40年の付き合いとなる心の友、アートディレクターの哲郎くんの力を借りながら、
素晴らしい表紙カバーが出来上がり、連載未掲載写真も加えながら、
良きフォトエッセイ集に仕上げることができました。
さて、毎回の締め切りのストレスがなくなり、ちょっとゆっくりと時間ができるので
腑抜けになりそうなところではありますが、
ありがたいことに、今年も夏に2冊の本の出版、秋頃には写真展を予定しております。
ということで全くゆっくりできそうにありませんが、
これでこれで連載は一区切り。
長く続けることができたこと、しっかりと走り切れたことを本当に嬉しく思います。
応援して頂いた皆さまと、すべての関係者の皆さんに心から感謝いたします。
連載は終わりますが、形を変えながら、
これからも小さな「海の聲」をすくい上げていきたい。
そんなふうに思っております。
ありがとうございました。
◯ビッグコミックWEB

