【2023年7月 新刊写真集「The Coral Triangle」を出版!キヤノンギャラリー東京・大阪で写真展を開催します】

今夏に8年ぶりとなる写真集を出版することになりました。タイトルは「The Coral Triangle」(ザ・コーラルトライアングル)です。

大きくフィリピン、インドネシア、パプアニューギニアを結ぶ世界最大規模のサンゴ礁地帯のドキュメンタリーとなります。陸上でいう森林と同じような役割を担う海中のサンゴ。太陽光を浴び酸素を排出しながら海を浄化し、そこには彩色の魚たち、奇妙奇天烈な生き物たちが暮らすまさにジャングルのような存在。

これまで約20年の年月をかけて三カ国 約30箇所の海域の撮影を行なってきました。中には僕がまだ20代の頃に撮影した写真もあり、自分としても歴史を感じる一冊となります。

あまり多くをここで語ってしまうのも何なので、もう少しの間ぜひ楽しみお待ちください!

■写真集情報
発売時期:2023年7月下旬
判型:B4変形(縦238 × 240)並製
頁数:180頁 フルカラー
予価:本体3,000円+税
発行元:株式会社クレヴィス

※ダイビングショップの皆さまへ
ぜひ店頭にて写真集の販売をご検討ください!発売開始に併せ心を込めてサインを入れまとめてお届けいたします。必要部数などメッセンジャーなどでも構いませんのでお知らせください。予めお取置きしておきます。価格のことなど、その他質問ございましたら、お気軽にお問い合わせください。

■写真展「The Coral Triangle」情報
「The Coral Triangle」の出版と連動し写真展を開催します。900mm×600mmの作品を中心とした約50点ほどの展示を予定しております。熱帯の海の熱気や空気の匂いを感じられるような展示内容とする予定ですのでお近くにお越しの際はぜひお立ち寄りください。会場で写真集も販売いたします。サインなどのリクエストがありましたらドシドシお願いします。

〈キヤノンギャラリー銀座〉
会期:2023年7月18日(火)〜29日(土)
時間:10時30分~18時30分 (日・月・祝日は休館)
住所:東京都中央区銀座3-9-7
アクセス:https://canon.jp/personal/experience/gallery/access/ginza

〈キヤノンギャラリー大阪〉
会期:2023年10月17日(火)〜28日(土)
時間:10時~18時 (日・月・祝日は休館)
住所:大阪市北区中之島3-2-4 中之島フェスティバルタワー・ウエスト1F
アクセス:https://canon.jp/personal/experience/gallery/access/osaka

現在のところ両ギャラリーとも、会期中は終日在廊している予定です。ギャラリートークに関しては現在調整しているところです。決定次第お知らせいたします。大阪での写真展は本当に久しぶりなので今からワクワクしています!関西方面の皆さまぜひお立ち寄りください!

「新刊はまだか?まだか?」と楽しみにして頂いた皆さま。本当にお待たせしました。この出版企画が立ち上がってから数年のあいだ、編集者とアートディレクターと頭から膝まで突き合わせて擦り剥けるんじゃないかと思うほど、熱を込めて意見を交わし、毎回毎回くたくたになりながら制作作業を行なってきました。

もう少しで完成です。最後までしっかり走り切りたいと思います。良いものができます。ぜひ楽しみにしてください。

--以下プレスリリースより抜粋--

コーラルトライアングルとは
熱帯雨林のジャングルとは。鬱蒼と茂る木々、熱っぽく蒸せる空気。鼻をつく深い緑の匂いと絡み合う果実の腐敗臭。木漏れ日の隙間から甲高く響く鳥の声、生き物たちの気配。あらゆる混沌の要素を内包する密林。

南洋に浮かぶ島々のジャングルは、生き物たちの生活の場となり、守り、大気までも浄化する。人類が誕生するずっと前から地球環境の正常化を何役にも渡り担ってきた。それと同様に、もしくはそれ以前から海の環境を正常化させ続けている生き物たちが海中に生息する。それがサンゴ。サンゴたちは魚をはじめとする多くの生き物たちの餌場であり、社交場であり安全なシェルターとなる。そして体内に共生させている褐虫藻(かっちゅうそう)が光合成を行い、二酸化炭素を吸収し酸素を放出し、海を浄化していく。まさに海の森林と称するに値する存在。

「コーラルトライアングル」という言葉を耳にしたことがあるだろうか?大きくフィリピン、インドネシア、パプアニューギニアを結ぶ、赤道直下南太平洋の三角地帯には、地球上に存在するサンゴの半分以上となる約600種が生息する。赤道海流として、アメリカ方面からコーラルトライアングルに流れ込む巨大でありながらも貧栄養の潮流は、豊穣のサンゴを起因としてもたらされたプランクトンなどの恵みを乗せ、島々によって撹拌され規模と量を拡大し、海をより豊かなものにする。時間の経過とともに無造作に積み重ねられ、淘汰と繁栄を繰り返して茂るサンゴ群生は、やがて『サンゴ礁』となる地球の歴史。いわば無垢の自然の姿。

猛々しい牛角の如く力強く聳えるサンゴを、吹雪のように虹色の魚が渦巻き、隙間に極小の魚たちが踊る。まるで魑魅魍魎のように摩訶不思議な容姿と生態をもった生物を育み、海の守護神のような大型の海洋生物までもが一堂に会する海のカオス。

「コーラルトライアングル」はまさに坩堝。ここから無数の生命が誕生し育まれ、やがてそれらは日本の海へと辿り着く。西部太平洋のサンゴの起源とも呼ぶことができる密林珊瑚の熱気とエネルギーを、視覚から五感を刺激し、本書では命の循環や環境にも触れて紹介します。

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【キヤノンフォトサークル6月号で写真家中村征夫さんとの対談記事が掲載されています】

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